0秒思考のテーマが思い浮かばない。。
ゼロ秒思考は、元マッキンゼーで14年間活躍された赤羽雄二さんが
生み出した手法で、即断・即決・即行動のトレーニングになります。
社会人として働いているとトラブルや課題はつきもの・・。
ゼロ秒思考は知っているがどういう場面で使うのがいいのでしょうか。
私は0秒思考に出会ったのは20代後半でしたが、「こういう時に使ってよかった!」と思うことを書き綴ります。
著者の実績について
・エンジニアとして10年以上大企業に勤務。
・ゼロ秒思考を3か月以上、実践中。
仕事で0秒思考を使う場面
特にお勧めしたい場面が、「課題解決」に0秒思考を活かすというものです。
日々仕事をしていると、様々なことが起こります。
課題が出た時に突破する力が社会人には求められます。
年齢を重ねるにつれて、仕事の責任も重くなり、助けも求めづらくなり、課題も複雑になります。
仕事の成績、人間関係、不明点やおかしいと思った点など、
こんな時に0秒思考を使うことで、即座に状況を整理し、判断するのに役立ちます。
また、「自分はなぜそう思ったのか」と自分の気持ちに向き合うことが大切です。
著者は、自分の仕事:他分野の仕事:アングラ研究=6:2:2
といった比率で、沢山の仕事をマルチタスクを回しています。
部下のマネジメント、実験の考察、次の実験シミュレート、文献調査、他部署のトラブル打合せなど、とにかく日々課題は多いです。
こんな中で、ゼロ秒思考(紙に書き出すこと)で、いろいろと仕事が回りだしてきました。
仕事での0秒思考の活用例1
例えば以下のような課題があったとします。
課題:売り上げが伸びない
- 顧客のアポ件数が少ない
- 顧客の困りごと(ニーズ)がわかってない
- 製品がいまいち
- マーケットが絞れていない
- 自分の関係構築力が弱い
- 自分の製品理解が浅い
ここで重要なことは、「原因を5つ以上あげる」というものです。
5つという数字には根拠はありません。が、仕事での問題は、複数の事柄が同時に起こっていることが多いと思います。
そんな時に、1つの原因に柔軟に、多角的にアプローチするためにも、5つくらい原因を上げることがよいです。そこから真の原因が見えてきます。
原因が見えてきたら、次に対策を書き出します。
課題:売り上げが伸びない
- 顧客のアポ件数が少ない → とにかくアポを入れる(1日1件以上)
- 顧客の困りごと(ニーズ)がわかってない → 困りごとを聞く、状況を推測する
- 製品がいまいち → 他社品と比較し、どこを改善すべきかアイデアを出す
- マーケットが絞れていない →マーケット部門含め、ブレストする
- 自分の関係構築力が弱い → 自己分析、上司に相談する
- 自分の製品理解が浅い → 勉強。工場訪問し人と話をする
上記のように、多角的に対策をドリルダウンすることができました。
ここではざっくりとした一般的な問題しか挙げていません。
一つ一つをもっと細分化してもいいですし、同じネタを繰り返してもいいです。
仕事での0秒思考の活用例2
もう一例。
課題:製造工程でトラブルが起こる
- 正常時から条件が変わっている
- 原料の品質が悪い
- 装置のどこかが故障している
- 作業員が正しい操作をしてない
- 工程設計に無理がある
これらの原因に対して、対策をドリルダウンしていきます。
課題:製造工程でトラブルが起こる
- 正常時から条件が変わっている → 条件が変わった点がないか調査する
- 原料の品質が悪い → 原料のロット、品質データをとる
- 装置のどこかが故障している → 装置の校正、稼働を確認する
- 作業員が正しい操作をしてない → 現場に張り付き操作を見る
- 工程設計に無理がある → 設計図書の確認、工程能力の整理
こういった思考サイクルを高速で回していると、次に自分が取るべきアクションが即座に見えてきます。
このように、日々仕事で困っていることやトラブルに目を向けると、0秒思考のネタには困らないと思います。(ネタ=トラブルがないことに越したことはないですが、、、苦笑)
それでもネタがない場合
それでもネタはないよ!
という方には、ぜひ、「今より何か改善できないか」と考えていただきたいと思います。
例えば、ある製品の収率が80%くらいだが、90%に高められないか?など。
会社はトラブル解決や改善に向け、自発的に動ける人材をほっときません。
0秒思考をうまく活用して、思考を研ぎ澄まし、価値の高い人材を目指しましょう!!
0秒思考を仕事に活かした効果
ちなみに僕の実感している効果はこちら。
- トラブル時にアイデアが沢山出てくるようになった。
- 迅速に次のアクションにつなげられるため、トラブル解決が速くなった。
- 別の課でトラブルが起こった際に呼ばれるようになった。
- 実験などで、仮説検証のサイクルが早くなった。
- 会社の評価があがり、給与UPした。
最近は、仕事の自信も出ますし、周りから頼られることもうれしさを感じます。
私自身も研鑽してきたいと思います。
まとめ
ゼロ秒思考をどんな風に仕事に活かしたらいいかわからないとの悩みに対して、
著者の経験則から、以下をご紹介しました。
1.課題解決に0秒思考を活用する
2.課題の原因は5つ以上あげる
3.多角的に対策を考える
4.それでもネタがなければ仕事の改善点を探す
少しでも多くの方の役に立てれば幸いです!