でも仕事をしていると勉強する時間がないし、今までの勉強法だと点数が中々伸びない・・・。
こんな悩みに対して「会社員が独学でTOEIC800点をとるための勉強法」を解説したいと思います。
TOEICは、英語の技量を推し量る資格として人気かつ知名度も高い資格となっています。
今回、TOEIC800点を一つと目安と考えた理由は、企業面接や仕事において「英語が得意」と認知されるボーダーと考えたためです。
転職や就活においても、800点を超える人は受験者の10%程度の希少人材で、一目おかれやすいと思います。
もちろん履歴書にも堂々と書けるスコアです。
著者の実績について
・理系エンジニアとして10年以上会社勤務。
・新入社員時代にTOEIC800点超え⇒現在900点。
・英会話歴17年。ビジネス会話レベル。
同じような悩みを抱える社会人の方に少しでも役に立ててもらえればと思い、実践的な勉強法を紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
・英語の具体的な勉強方法
・TOEICで高得点を取る方法
そもそもTOEICとは?
Test of English for International Communicationの略で、ビジネス英語力を推し量るテストとして、日本では一般的に広く認知される資格になります。
詳細な特徴はネットに載っていますので省略しますが、ここではリスニング&リーディング試験について記事を書きます。
TOEICを勉強したきっかけ
著者はもともと英語に苦手意識はなく、英語の成績は人並でした。
そこからの経緯はご覧の通りです。
・大学生時代に、就職活動を期にTOEICを勉強し始める。
・しかし、昼夜研究が忙しかったこともあり中々英語まで手が回るほど余裕はなく、800点には遠い点数。。(600点くらい)
・今のに入社後、新入社員はTOEIC受験が必須となり、勉強方法を模索。
結果的に、同期入社の同僚と遊ぶ間も惜しみ、勉強を続け、入社1年目のTOEIC試験において800点以上を取得しました。
時間を割いて、勉強法を探求
目標を決めて、朝活やカフェでまずは1時間、勉強しよう!
著者は800点を目標に掲げ、時間を割くことを決意しました。
しかし、家ではやる気が起きず、朝は眠たかったので、会社終わりに電車で隣駅まで行き、そこの駅にあるカフェやファミレスに平日は2-3日、休日は1-2日、毎週通いました。
家以外だと、1hくらいは余裕で集中して勉強できるんですよね。
勉強を続ける中で、勉強法のポイントが見えてきました。
・まずは苦手箇所を明確にする。
・TOEICの各Partには特徴があり、その解き方を学べば効率的。
・自分の得意な箇所を伸ばす。そのために参考書は厳選。
この方針に沿って、特に試験前の2か月は集中的に勉強を続けました。
多くの人が苦手とする箇所
皆さんがTOEICで苦手なのはどのPartでしょうか?
パッと思い当たらなければ、まずは明確にした方がよいです。
おそらく多くの方はこのあたりが苦手ではないでしょうか?
①単語・文法(Part5、Part6)
筆者はここが最も難しいと思います。ほぼ毎回全然違う表現が出題されるので、点数も伸びにくく、時間もかなりタイトになってしまいます。
②会話表現(Part3、Part4)
1問1問の会話やアナウンスが長く、そのスピードについていけなければかなり難しいと思います。新形式では、3人(自分、同僚、上司など)が登場する問題もあり、「どの声が誰だよ!」とか思いつつ、とにかく集中力が要ります。
③長文読解(Part7)
メール、広告、手紙など範囲も広く、後半に行くにつれボリュームも増えていき、なかなか次の問題へ移ることができません。最後のパートなので、制限時間のプレッシャーもあります。
対策としてやったこと
上記3点を踏まえて、著者がやったことを記載します。
①文法学習
TOEICは主にビジネスに特化した試験となります。
したがって、ビジネスの場面でよく使われる英語表現が頻出します。
このあたりを体系的に纏められた本が、「TOEIC Test「正解」が見える」キム・テギュン著になります。
正直なところ、これ以上の本に出会ったことがなく、テストの本質的な内容がまとめられています。著者は過去にこの本をトータル10周くらい学んでいます。
<間違いやすい文法例>
- assess: 評価する
- assign: 割り当てる
- assort: 分類する
- assorted: 様々な
- assert: 断言する
ただし、2003年出版の古い本で、2016年以降のTOEIC新形式に対応していません。
ですので、本屋で「TOEIC文法の弱点克服」などと書かれた本の中から、本書に似ている本を探すことがよいかと思います。
いろいろな参考書に手を出すのではなく、1つの参考書を繰り返す方がよいと思います。
間違いやすい箇所を繰り返し学習し、「型」を覚えておくと、ミスが減り、点数の伸びにつながりやすいためです。
この基礎の学習こそがTOEICの本質と思います。
②My単語帳を作り、とにかく問題を解く
800点を超える単語数は8500語といわれています。大学受験で勉強した単語+TOEIC関連の単語といったところでしょうか。
とにかく知らない単語(弱点)を補うことが大切で、TOEIC公式問題集や参考書に頻出する単語、かつ自分の知らない単語のみをピックアップした「My単語帳」を作り、それを覚えていきました。
↓My単語帳はこんな感じです。
ルーズリーフを縦に4つ折りにし、英単語とその横に日本語訳を記載し、これを何枚も作り暗記しました。自分だけの単語帳を作っておくと、勉強時間も効率化でき、テストに臨む際に心の支えにもなります。
また、TOEICの運営会社が出版する「新公式問題集」も超絶おすすめです!
理由は、TOEIC頻出単語がちりばめられており、これを何度も何度も解くことを強く推奨します。
とにかく問題を解く→知らない頻出単語を暗記→問題を解くを繰り返しましょう!
問題集を2回解いて2回間違う箇所こそ自分の弱点です。
③テクニックを学んだ
皆さんはTOEICのテスト中、時間をどのように意識しているでしょうか。
著者はこんな感じで問題を解いてます。
・リスニング(45分)
→ とにかく質問を先に読む!
何を聞きたいのか、自分の中で把握したうえで会話を聞くと集中力が全然変わってきます。その問いに対する答えを聞き出そうと脳が集中します。
Part3、4では質問も長くなるので、迷ったらその問題は捨て、とにかく次へ次へと目を移していくことが必要です。フローはこんな感じです。
・リーディング(75分)
→ Part5,6 20分、Part7 55分で区切る!
Part 5, 6の戦略
Part5,6は考えても点数をとりにくい。Part7は考えれば点数が取れると割り切り、Part7にウェイトを置く。
Part7の戦略
・10問/10分で解けているかを目安に時計を見ながら進める。
・各セクションで問題を先に読む ⇒ 問題の順番通りに文章中から答えを探す。
・Part7は実は最後の方は簡単で読めばわかるような問題が多い。
⇒最後の出題の2-3手前に難解な問題が用意されているため、ここをやや流し気味に読み、最後の問題に時間をかける。
④英会話
もともと仕事で英語を使うこともあり、週2回で英会話を習いに行ってます。
英語をアウトプットをすることで、英語脳が出来上がっていきます。
つまり、「英語→日本語→理解」の順ではなく、「英語→理解」との思考回路に近づけることができます。
英会話を続けたおかげで、リーディングやリスニングの能力もどんどん伸びた気がします。
一昔前までは、英会話スクールに通うことが一般的でしたが、コロナ禍以降オンライン英会話も広がっています。
時間や費用の余裕があればおすすめの手法ですので、一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。
結果
先に紹介した勉強法を約1年間、根詰めて続けた結果、半年ごとの受験で、TOEICスコアが650→755→845点にUP!!
このときは会社主催だったため、金曜日の18時から20時まで会社で試験を受けましたが、1週間の仕事疲れもあり、点数でるわけないだろうな~と思ってましたが、予想以上に点数が取れてました。
スタサプ(スタディサプリという英語アプリ)ってどうなん?
→少し前に桐谷美玲さんがCMして話題を呼んでました。自分に合った勉強法として、アプリを活用することもアリだと思いますし、日々英語に触れる機会を増やすことが得点UPへの近道かと思っています。
結局向き不向きがあるのでは?
→友人にこの勉強法を教えたところその友人も半年間の勉強で600点台→800点越えを達成しました。基礎固めの方法としては再現性があると考えています。勉強法①~③とここに合わせた勉強法の積み重ねで点数は伸びると思います。
TOEICで高得点とったあとの感想
実感として、メリットが超絶多かった気がします。
・周囲の見る目が明らかに変わった。
・何か一つ抜きんでると仕事への自信が高まり、好循環に。
・海外出張や海外業務を経験でき、英語に携わる仕事が舞い込むようになった。
TOEICは、日本においては最もコスパの良い資格の一つです。
日系企業の中ではまだまだ通用する資格だと思っていますし、海外駐在など自分の希望を叶えるプラチナチケットにもなり得ます。
そのほか、英語を勉強していると、海外へいくと人や文化がより深く知ることができます。
英語は財産です。
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
時間のない社会人の方でもTOEIC800点取得が目指せる勉強法をご紹介しました。
まずは、自分のライフスタイルに合わせて時間を捻出し、勉強法を確立しましょう。
著者の勉強法は以下の通りです。
①文法学習 ※TOEIC Test「正解」が見える」キム・テギュン著がおすすめ
②My単語帳を作り、とにかく問題を解く ※TOEIC新公式問題集がおすすめ
③テクニックを学ぶ ⇒問題の先読み&Part5,6 20分、Part7 55分で区切る
④英会話
TOEICは日本では最もコスパの良い資格の一つです。
ぜひ夢への第一歩を!