投資

コア・サテライト運用のメリットについて

コア・サテライト運用のメリットとは

こんにちは。大企業リーマンの富さんです。

本業の傍らで、株式やETFの運用を粛々と進めている方も多いと思います。

やみくもに投資するべきでなく、時代の流れに沿ってポートフォリオも見直しすることが重要になってきます。

自分のポートフォリオを見直したいけどどういう構成にしたらいいんだろう。不景気にも備えたディフェンシブな銘柄もどのくらい盛り込むべきなんだろう・・・。

上の悩みに対して、今日は記事を書こうと思います。

著者がおすすめする結論は以下です。

結論

コア:サテライト=75:25で運用すること

景気がいいときは大体の株は+数万円、+数十万円と儲かりますが、そのような環境は永遠には続きません。しっかりと準備と有事に備えた投資を固めていきましょう!

この記事でわかること

・コア・サテライト運用の適切な配分

・コア・サテライト運用のメリット

コア・サテライト運用とは

コア・サテライト戦略とは、自分の運用ポートフォリオの中で、守りの中核部分(コア)と攻めの周辺部分(サテライト)を分けて運用する戦略です。

守りの中核部分(コア)には、将来の資金として、大きなリスクを取らずに運用したい銘柄を置きます。

攻めの周辺部分(サテライト)には、リスクを取って儲けたい銘柄を置きます。

仮に予測が外れて、サテライト部分が大損を被ったとしても被害を最小限に抑えることができ、儲けられるときには大きく儲けられるというものです。

例えば、老後資金など絶対に守りたい資金を「コア」とするなど、目的に合わせて適切に運用先、割合を選ぶことが肝要です。

メリット

メリットは3つあります。

・堅実と冒険の美味しいとこ取り(リスク分散)ができる

・自分の投資手法が固まりやすい

・長く市場にいられる

順番に見ていきましょう。

堅実と冒険の美味しいとこ取り(リスク分散)ができる

最大のメリットは、リスクを分散できることです。1社のみに全力投資して勝てばいいですが、負けることも多々ある世界です。

余剰資金を残しておかないと、不測のショックが起こったときに、投資から即退場となってしまいます。

これは時間を味方につけられないことを意味しますので、長期投資のような恩恵をあずかれないデメリットも…。

リスクリターンの異なる商品を組み合わせられると、リスク分散が効いて、賢く波乱相場を乗り越えることができます。

自分の投資手法が固まりやすい

自分にとって、心地よい投資が見つかります。

長期で堅実に運用することがいいのか、短期で挑戦したいのか、価値観は人それぞれです。

人に流されて銘柄を選んでいるうちは、損が膨らみ始めると一気に心地が悪くなることも…。

なぜ自分はこの銘柄を買って持っているのか?理由をもっていると、暴落局面で損が膨らみ、不安で売ろうとしたときに、ホールドできます。

ぜひ銘柄は自分で主体的に選んでみましょう!

焦って高リスク商品を買ったり、証券会社にぼったくり商品をつかまされたらダメだよ!

長く市場にいられる

長期投資は時間を味方につけられるため有利です。

一時的なショックは起こるものですが、長い目で見ると一部分でしかなく、そこで退場してしまうと勿体ないです。

前回記事でご紹介した通り、上手に暴落と向き合いましょう。

銘柄を組合せてシミュレーションしてみた

結論から言うと、運用額とリスクの丁度よい塩梅を見つけましょう(ハイボラ資産25%位がおすすめ)。

ここでは、米国ETFである、ハイボラ資産(SPXL)と安定資産(VT)を組み合わせてシミュレーションしてみました。

SPXL:S&Pに連動の3倍ブルETF、5年トータルリターンは+13.5%、1年トータルリターンは-24.9%

VT: 全世界の指数連動ETF、5年トータルリターンは+7.0%、1年トータルリターンは-0.7%

これらの銘柄は、5年レンジで見るとリターンはプラスですが、直近は市場が不安定なこともありマイナスとなっています。

下表で右へ行くほど、安定資産のVTの比率を低くすると(リスクをとると)、リターンも大きいですが、マイナスの落ち込みも深くなります。

個人的には、VT比率75%くらい(リスク資産25%くらい)が、リターンに対して、リスクも抑えられてて心地が良いよ!
VT比率(vs SPXL)100755025
5年トータルリターン7.0%8.8%10.5%12.3%
1年トータルリターン-0.7%-7.0%-13.0%-19.0%

引用:Bloomberg.co.jp

それぞれ運用したときのシミュレーションです。

①運用がうまくいったとき

単純に5年トータルリターンがそのまま15年続くとすると、下図のような推移となります。

当然リスク資産が多い方が複利も働いてリターンは大きいですが、市場は常に上下動します。

現実として、高リスク資産は下落や横ばいの局面で「減価」しますのでここまでうまくいかないです。

②運用がうまくいかない時期(例、10年後の運用額に適用)

上記グラフで、10年時点で下落相場に入ると、以下の評価損を抱えます。

VT比率(vs SPXL)100755025
1年トータルリターン-0.7%-7.0%-13.0%-19.0%
運用額(10年積立時)1,675万円1,870万円2,075万円2,319万円
評価損(10年積立時)-11万円-131万円-270万円-441万円
ハイリターンを狙ったけど、-441万円耐えられない・・・

実際にこのような状況で自分が耐えられるか自身に問うとよいです。

まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

株を買った際、あるいはこれから買われる際に有用な投資手法として、コア・サテライト運用を紹介しました。おすすめの割合は以下です。

・コア:サテライト=75:25で運用する

将来は誰にも読めないため、誰しもが同じ不安を抱いております。

ただし、投資が上手な人はその不安との向き合い方、暴落なんてチャンスじゃんと思える仕組みや心づもりがあります。

ぜひ、自分のポートフォリオを見直し、手堅くいくところ、攻めるところを見極めながら自分の心地のよいところを探してみましょう。

本記事が少しでも投資の参考になると幸いです。