こんにちは!
そんな悩みにお答えするために、おすすめの株を紹介しています。
優待・高配当株といっても株価が下がっては元も子もないので、筆者は株価の値上がりと配当優待の両方を狙える銘柄を紹介していきます。
今日紹介するのは三井物産の株です。同社は三井財閥系で日本の5大総合商社の一つです。
どういった事業を手掛けているか、事業内容の概要や他の商社との差を見比べながら解説したいと思います。
・初心者向けの株を知りたい
・高い配当金をもらえる株銘柄を知りたい
株主優待券・配当金について
三井物産の優待
同社は株主優待制度がありません。
三井物産の配当
100株保有していると、年間配当150円(予想)が振り込まれます。
同社は4期連続増配を発表しており、連続増配も好ニュースですね。
この増配発表により、配当利回りは3.4%となり、日本の上場企業の平均利回りが2%程度ですので、これを大きく上回る値となります。
2023年よりスタートした中期経営計画では、累進増配に加え、自己株式取得も発表しており、株価は上昇傾向。つまり、配当の増額だけでなく、株価の値上がり益も狙えるというわけですね!
中期経営計画2026 「Creating Sustainable Futures」公表のお知らせ (mitsui.com)
三井物産の強みや展望について
総合商社とは?
専門商社と違い、以下のような幅広い産業品を手掛けるのが総合商社です。
金属資源・エネルギー・食料・繊維・化学品・電力・インフラ・輸送機・メディア・ヘルスケア・不動産・通信・保険…
商社の主なビジネスは「トレーディング」と「事業投資」です。
ビジネスの流れ三菱商事や伊藤忠商事を例に前記事で紹介しました。
また、総合商社ビジネスは、世界的にも日本の商社がトップを占めております。これは意外かもしれませんが、世界で見てもこの規模で食品からエネルギーまで多岐にわたり、バリューチェーンを支えられるのは日本独自のようですね。
総合商社の世界ランキング(21年度売上高US$)
- 世界1位…三菱商事
- 世界2位…三井物産
- 世界3位…伊藤忠商事
- 世界4位…住友商事
- 世界5位…豊田通商
三井物産の強みとは?
2022年度の売上高上位は、金属36%、エネルギー・化学35%、機械・インフラ15%となっています。
金属事業はオーストラリアを中心に鉱山開拓など金属資源開発、エネルギー・化学は天然ガスやLNGなどの安定調達、機械・インフラは車から宇宙まで各方面へ様々なバリューチェーン&ビジネスを展開しています。
強みとして、資源に依存しない「エネルギー・化学品」の割合が多いことが挙げられます。
2015年度は資源価格下落の影響により、三菱商事-1,494億円、三井物産-834億円の各社で赤字となりましたが、ポートフォリオの立て直しが成功しています。
社風としては、「人の三井」と言われるように組織よりも”個を重視”する傾向があるようです。
三菱化学はエリートで組織を尊重、伊藤忠商事は近江商人の野武士集団というように、各社でカラーが異なりますね。
また、5大商社の中でも利益率が高く、5年で見た売上CAGRが最も伸びています。
資源高や円安が進んできた昨今、LNGや原油など価格高騰が続くエネルギー部門の伸びが高利益につながりました。
・国内5大商社の指標比較
※各社の2022年度実績・直近値を中心に記載
・三井物産ポートフォリオ
・伊藤忠商事ポートフォリオ
・三菱商事ポートフォリオ
・三井物産の今後の展望
中期経営計画2026において、ざっくりとまとめると以下がポイントかと思いました。
・Industrial Bussiness Solutionsとして、強みを社内外パートナーとグローバル・産業横断的に融合していく。個の力量強化とエネルギー領域の事業創生。
・Global Energy Transitionとして、投下資本の増加、次世代燃料含めたバリューチェーンの構築を目指す。
・Wellness Ecosystem Creationとして、食の安定供給、栄養バリューチェーン、ヘルスケアデータを活かした新たなエコシステムに注力する。
配当利率は、前項の通り、少し他の商社に比べ少な目ではありますが、今後も累進配当していくと資料では、強調されている印象でした。
同社は、世界中で安定したポートフォリオをもつということで、川上から川下まで見据えたより収益力の高い事業創生に期待ができます。あと所感としてはビジネスは個(人)の力が根本を支えると思っていますので、そこへ注力している姿勢も好感を持ちます。
以上を踏まえますと、今後の展望としても非常に明るいと思います!
引用:三井物産 中期経営計画資料 中期経営計画2026 (mitsui.com)
配当金のゲット方法は?
権利落ち日(権利確定日の2日前)までに必要な株数を買って持ってるだけです。
株価 | 4,262円 |
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最低購入金額 | 42万6200円(100株) |
優待券 | なし |
配当金 | 2023年度(予定) 140円/株(中間・期末の合算) |
権利確定月 | 3月末(配当)、9月末(配当) |
配当支払い時期 | 3月末確定分→6月ごろ、9月末→12月ごろ |
2023年度配当金の予測として、140円/株がもらえます!
2023年度の配当金の利回り3.4%となります。国内の上場企業の平均配当利率は2%前後(時期により変動)と言われてますので、平均よりかなり高い方です。
配当金は100株に対して14,000円/年、1000株で14万円/年
さらに、配当で浮いたお金(100株で計 14,000円)を株へ投資する資金として貯めましょう。
株価について
株価は暴落しないのか?
現在の株価から見た株価収益率(PER)=7.4なので、超割安となっています。(PERの理論値は15~20)
先の通り2015年には他社が資源価値の低下影響を受けていましたが、同社の収益基盤は盤石であり、2年連続過去最高の利益を更新する勢いです!
2020.3月期 売上高8兆4,841億円 経常益5,343億円
2021.3月期 売上高8兆102億円 経常益4,502億円
2022.3月期 売上高11兆7,575億円 経常益1兆1,644億円
2023.3月期 売上高14兆3,064億円 経常益1兆3,952億円 過去最高益!
(予)2024.3月期 純利益目標8,800億円
2022年度から資源価格の高騰により軒並み事業収益が拡大し、昨年度は過去最高益を記録しました。
著者の所感として、三井物産について資源価格の上下動に左右される部分もあるものの、上振れ時にしっかりと利益を確保できており、利益率も高いため、長期的に見て大暴落や倒産危機とまではいかないと考えます。
財務状況はどうなのか?
以下は三井物産(8031)の最新の2022年3月期のデータです。
いずれも財務状況は文句なし!
自己資本比率は一般閾値40%を上回り、その資金効率を示すROEは18.9%と資本効率の指標となる10%を大きく上回ります。また、5年CAGRは売上19.7%、経常利益24.3%といずれもすごい勢いで伸びてます!
効率よく資金を回し、投資が着実に成果に結びついている、素晴らしい実績です。以上を勘案すると、堅実に伸びつつ財務基盤も安定と言えるでしょう!
自己資本比率 | 41.4% |
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ROE/ROA | 18.9% / 7.4% |
売上高 | 14,306,402 百万円 |
経常利益 | 1,395,295 百万円 |
5年CAGR | 売上高 19.7% / 経常利益 24.3% |
株価チャートはどうなのか?
2020年にはコロナ禍での経済減速により売上減少とともに株価も下がると思いきや、大きくは値下がりしておらず、その後は株価はウナギのぼりとなっています。
2020年8月には投資の神様ウォーレン・バフェットの会社(米バークシャー・ハサウェイ)が日本の5大商社の株式をそれぞれ5%購入したと発表されました。買う前に熟考を重ねることで知られるバフェット氏が買う=世界でビッグニュース&投資家の期待材料となり、株価には追い風となりました。
また、現在も自社株買いを発表しています。先日発表された2023.3月期の決算では、総合商社初の純利益1兆円超えを達成しました。
会社が勢いにのっており、投資家にとっては良いニュースが続いてます。
盤石な会社方針、世界動向、周辺ニュースを含めて考えても、社会成長と投資家還元の両立ができる、言い換えるとキャピタルゲインとインカムゲインを両方狙える銘柄だと思います!
引き続き、筆者も同社の動向はウォッチ&応援していきたいと思います!
証券口座開設するには?
別途紹介します。おすすめはSBI証券か楽天証券です。
口座開設して100株買って持っておきましょう。
まとめ
インフレ時代に資産を持とう。
資産所得の第一歩は株主優待株を持とう。
株主優待で浮かせたお金を別の株へ投資しよう。