こんにちは!
そんな悩みにお答えするために、おすすめの株を紹介しています。
優待・高配当株といっても株価が下がっては元も子もないので、筆者は株価の値上がりと配当優待の両方を狙える銘柄を紹介していきます。
今日紹介するのは三菱商事の株です。同社は三菱財閥の御三家(三菱商事、三菱重工、三菱UFJ)で、日本の5大総合商社の中でもその売上はトップです。日本を代表するキングオブ商社といったところでしょうか。
とはいえ、どういった事業を手掛けているか分からないといった方も多いかと思いますので、事業内容の概要や、他の商社との差を見比べながら解説したいと思います。
というわけで優良な配当や優待がもらえる株を知りたい方へおすすめな銘柄株としてご紹介します!
・初心者向けの株を知りたい
・高い配当金をもらえる株銘柄を知りたい
株主優待券・配当金について
三菱商事の優待
同社は株主優待制度がありません。
三菱商事の配当
100株保有していると、年間配当180円(予想)が振り込まれます。2023年3月期は業績が好調で増配発表し、予想よりも+25円となっております。
これを達成すると、7期連続増配ということで、連続増配も好ニュースですね。
この増配発表により、配当利回りは3.60%→4.18%と大きく上昇、日本の上場企業の平均利回りが2%程度ですので、これを大きく上回る値となります。
2022年よりスタートした中期経営計画では、累進増配に加え、自己株式取得も発表しており、株価は上昇傾向。つまり、配当の増額だけでなく、株価の値上がり益も狙えるというわけですね!
中期経営戦略2024 | 三菱商事 (mitsubishicorp.com)
三菱商事の強みや展望について
・総合商社とは?
専門商社と違い、以下のような幅広い産業品を手掛けるのが総合商社です。
金属資源・エネルギー・食料・繊維・化学品・電力・インフラ・輸送機・メディア・ヘルスケア・不動産・通信・保険…
商社の主なビジネスは「トレーディング」と「事業投資」です。
トレーディングとは、製品の川上から川下までの商流において、売り手と買い手をつなぎ、仲介料(マージン)をもらうビジネスです。以下はイメージですが、本来だと商品の輸出入や取引する商品や会社も多岐にわたるため、もっと複雑なビジネスです。
事業投資とは、メーカーや事業に出資し、その会社が儲かった際に配当金を得たり、株式を得てキャピタルゲイン(株の売却益)を得るビジネスです。これは各社から「仲介不要(商社不要論)」のリスクヘッジとしての収益源にもなっています。
事業投資として、近年総合商社はコンビニエンスストアの経営を手掛けています。例えば、三菱商事は「ローソン」、伊藤忠商事は「ファミリーマート」の経営に力を入れています。
・三菱商事の強みとは?
エネルギー、自動車などバランスのとれた事業ポートフォリオ、財閥系の潤沢な資金力(積極投資など)が強みです。日本の5大商社の中でも超エリートといったところでしょうか。
三菱商事の強みは「金属資源ビジネス」です。2021年度総売上高9,375億円のうち、金属資源が45%を占めています。次いで自動車11%、天然ガス11%となります。特に、金属資源はスマホやパソコン、車や半導体など、いまや人々の生活にとって必要不可欠です。南米チリの鉱山会社へ出資し、銅や鉄の安定供給に努めるなど、三菱商事は世界で金属資源ビジネスを展開しています。
2021年はコロナ禍の反動より経済活動再開に伴う需要回復によって、オーストラリアでの原料炭市況上昇、インフレによる銅価格の上昇が追い風となり、金属資源ビジネスが好調でした。自動車事業・モビリティ事業においても、車の販売・生産からアフターサービスまで幅広いバリューチェーンにかかわっています。2021年も前年の一過性の落ち込み(コロナ禍)の反動より利益改善しています。
また、総合商社ビジネスは、世界的にも日本の商社がトップを占めております。これは意外かもしれませんが、世界で見てもこの規模で食品からエネルギーまで多岐にわたり、バリューチェーンを支えられるのは日本独自のようですね。調和・サービスを重視する日本の取引文化あってのスタイルが成り立つためでしょう。
総合商社の世界ランキング(21年度売上高US$)
- 世界1位…三菱商事
- 世界2位…三井物産
- 世界3位…伊藤忠商事
- 世界4位…住友商事
- 世界5位…豊田通商
・三菱商事の今後の展望
収益基盤、EX、DX成長投資の3つを軸として、産業横断型のプラットフォームを構築し、MCSV(共創価値の創出)を目標に掲げています。
引用:三菱商事 中期経営戦略2024資料 mcs2024_220510.pdf (mitsubishicorp.com)
商社のビジネスは資源の輸出入を多く行いますので、世界経済の減速や為替といった外乱要因が大きく入ります。こうしたリスクをヘッジするために、資源ビジネス以外の事業投資ビジネスへの転化が図られているようです。例えば、非資源の自動車や電力、食品などにおいて横断型に新たな付加価値を模索するなどです。
今後も情報やサービスが複雑化・多角化していく時代において、新たな分野への積極投資を実施する姿勢がカギになってくるかと思います。世界が欲している価値創出を大規模かつ経営指標(ROE)など意識しながら効率よくやろうというのが、三菱商事でそこが揺るがない限り展望はかなり明るいかと思います!
配当金のゲット方法は?
権利落ち日(権利確定日の2日前)までに必要な株数を買って持ってるだけです。
株価(※) | 5,100円 |
---|---|
最低購入金額(※) | 51万円(100株) |
優待券 | なし |
配当金 | 2023年度(予定) 170円/株(中間・期末の合算) |
権利確定月 | 3月末(配当)、9月末(配当) |
配当支払い時期 | 3月末確定分→6月ごろ、9月末→12月ごろ |
2023年度配当金の予測として、170円/株がもらえます!
2023年度の配当金の利回り4.18%となります。国内の上場企業の平均配当利率は2%前後(時期により変動)と言われてますので、平均よりかなり高い方です!
配当金は100株に対して17,000円/年、1000株で17万円/年
さらに、配当で浮いたお金(100株で計 17,000円)を株へ投資する資金として貯めましょう。
株価について
株価は暴落しないのか?
現在の株価から見た株価収益率(PER)=6.4なので、超割安となっています。(PERの理論値は15~20)
2015年には資源価値の低下や中国経済の低迷により影響を受けていましたが、収益基盤は盤石であり、過去最高の利益を更新する勢いです!
2019.3月期 売上高16兆1,037億円 経常益8,518億円
2020.3月期 売上高14兆7,797億円 経常益6,488億円
2021.3月期 売上高12兆8,845億円 経常益2,535億円
2022.3月期 売上高17兆2,648億円 経常益1兆2,931億円 過去最高経常益!
(予)2023.3月期 予測は出ていないが、今期過去最高経常益を更新する見込み!
資源価格や今後の世界情勢により影響は受けるものの、産業製品も幅広く扱っており、昔ほど煽りは食らいにくくなっている様子です。今後は新興国を中心とした新たなビジネスや価値といったチャンスをものにできるかがポイントと思います。
著者の所感として、三菱商事についても世界的な金融ショックや外乱要因のあおりは受けるにしても、長期的に見て大暴落や倒産危機とまではいかないと考えます。
財務状況はどうなのか?
以下は三菱商事(8058)の最新の2021年3月期のデータです。
いずれも財務状況は良好、自己資本比率は一般閾値40%を下回りますが、その資金効率を示すROEは15.0%と資本効率の指標となる10%は上回ります。また、5年CAGRは売上22.9%、経常益12.3%といずれもすごい勢いで伸びてます!
効率よく資金を回し、投資が着実に成果に結びついている、さすがのエリート企業です。以上を勘案すると、堅実に伸びつつ財務基盤も安定と言えるでしょう!
自己資本比率 | 31.4% |
---|---|
ROE/ROA | 15.0% / 6.4% |
売上高 | 17,264,828 百万円 |
営業利益 | 1,293,116 百万円 |
5年CAGR | 売上高 22.9% / 経常利益 12.3% |
株価チャートはどうなのか?
2020年にはコロナ禍での経済減速により株価は低迷しましたが、なんとか市場で下支えられ踏ん張っており、その後は株価はウナギのぼりとなっています。
2020年8月には投資の神様ウォーレン・バフェットの会社(米バークシャー・ハサウェイ)が日本の5大商社の株式をそれぞれ5%購入したと発表されました。買う前に熟考を重ねることで知られるバフェット氏が買う=世界でビッグニュース&投資家の期待材料となり、株価には追い風となりました。
また、現在も自社株買いを発表しています。会社が勢いにのっており、投資家にとっては良いニュースが続いてます。
盤石な会社方針、世界動向、周辺ニュースを含めて考えても、社会成長と投資家還元の両立ができる、言い換えるとキャピタルゲインとインカムゲインを両方狙える銘柄だと思います!
引き続き、筆者も同社の動向はウォッチ&応援していきたいと思います!
まとめ
配当・優待(インカムゲイン)と株価上昇(キャピタルゲイン)の両方が狙える優良株として、「三菱商事」を紹介しました!
インフレ時代を乗り越えるためにも、株主優待を活用し、支出の最適化によって、資産倍増させていきましょう!